いつだってウォースラはそう。私をずっと子ども扱い。
ウォースラの中では、私はいつまでたっても泣きながら後をついてきた
歳の離れた小さな幼馴染みのままなのかもしれない。
眉間に皺を寄せたままのウォースラの首に手を回し、慣れないヒールで爪先立った。
そしてそっと、ウォースラの唇に口付ける。
びくりと身体を強張らせたウォースラを無視して、回した手に力をこめた。
幼い頃にした初めてのキスの時、あなたは何も言ってくれなかったけど、
今ならちゃんと伝わるのかな。
ウォースラの下唇を軽く吸い上げ、音を立てて唇を離すと、
目の前のウォースラは驚いたように目を見開いていた。
「ほら。私だって、もう十分大人よ」
強がってそう告げた私に小さくため息をつくと、今度はウォースラが私の腰を引き寄せた。
「覚悟しろよ」
数段格上のあなたのキスは、甘い甘い眩暈がした。